週7日制になったのはどうして?~旧約聖書~
私たちが普段よく目にしているカレンダーで1週間は7日間とされていますが、なぜこの日数になったのでしょうか?そしてこれにはどういったルーツがあるのでしょうか?
今回は「旧約聖書」からのお話となります。
そして上の答えは、
神様が天地を創造した時のスケジュールが7日間だったためです。
神様の7日間
1日目
まず天と地を創る。そして光を照らし、昼と夜を創る。
2日目
大空を創り、これを天とする。
3日目
地を海と大地に分け、草木を創る。
4日目
太陽と月と星を創る。
5日目
魚と鳥を創る。
6日目
地に根付く動物(獣と家畜)を創り、神様に似せた人を創る。
7日目
必要なもの全てを創り終え、仕事から離れた日(安息日)となる。
神様の7日間のスケジュールはざっくりとこんな感じですが、
6日目に人間が創られ、これがアダムとイヴに繋がっていきます。
そして、この7日目の安息日は金曜の日没から土曜の日没までとなっています。
安息日はアブラハムの宗教(ユダヤ教・キリスト教・イスラム教)によって定義が少し異なり、
ユダヤ教はこの「旧約聖書」が唯一の聖典となりますので上記のとおりとなり、
キリスト教ではキリストが復活した日曜日とされ、
イスラム教ではムハンマドがメッカを脱出した金曜日となっています。
そもそも厳密に「安息日」とは、旧約聖書を唯一の聖典としているユダヤ教のみの言葉となるため、他で使われている「安息日」とは休日のことを指します。
現代日本は日曜日が休日扱いですが、日本は西暦制度(キリストが生まれた年を元年として数える)を採っているので、休日がこのキリスト教の日曜と同じになっています。
おわりに
日本神話にも神様が日本列島を創ったお話しがありますが、
旧約聖書の神様は地球上のもの全てに加え、太陽や月など宇宙のことも含まれていて規模感がまるで違います。
旧約聖書の方が時代的に早く書かれていますが、この頃からすでに宇宙というものを認識して書いていたことを拡大解釈すれば、旧約聖書圏内の人々と日本人の思考する尺度に違いがあることが分かります。
グローバル社会となった現代でも「ハードを創る諸外国」と「ソフト改善の日本」といったイメージがありますが、昔から根本的な思考方法は変わっていないようにも感じられます。
「旧約聖書」での人類の歴史が始まったお話については、下の記事でも書いていますのでよろしければご覧ください。
ここまでお読みいただきありがとうございました。