りんごから始まる人間の歴史~旧約聖書~
ここで登場するのは、
「アダム」と「イヴ」、そして「ヘビ」です。
あまりにも有名なお話しですので一度は聞いたことのある方もいると思いますが、これは「旧約聖書」のお話となります。
ヘビには手足があった⁈
神様ヤハウェは天地創造の6日目に人間を創ります。
この最初の人間とされるのが「アダム」です。
アダムは男性で、神様が「男が一人でいるのは良くないので、彼に似合う女を創ろう」と思い立ち、アダムの肋骨からイヴが創り、「エデンの園」での2人の生活が始まります。
2人は木の実を食べて生活をしていましたが、善悪の知識の実だけは食べることを神から禁じられていました。これが禁断の果実です。
ある時、ヘビがイヴに近づきこの善悪の知識の実を食べることを勧めます。
イヴが最初にこの実を食べ、アダムも続けて食べるとお互いに善悪の知識を得て、裸であることを恥ずかしく思うようになり、イチジクの葉で体を隠すようになりました。
神がこれを問い正すと禁じていた善悪の知識の実を食べたことを白状し、
神はアダムとイヴ、そしてヘビに罪を与えました。
アダムには労働しなければ食料を得られないことを、
イブには妊娠・出産時の苦しみを、
ヘビは手足を取られ腹ばいで生きていくことを。
そしてアダムとイヴは住んでいた楽園から追放され、今に繋がる人間の歴史が始まります。
善悪の知識の実はりんごじゃなかった⁈
タイトルを裏切ってしまいますが(笑)、「旧約聖書」には善悪の知識の実がりんごであると書かれてはいません。
おそらく後世の画家などがりんごをモチーフにして書いたものが象徴的に捉えられて人々に根付いていったものだと思います。
追加のお話として、エデンの園には、善悪の知識の実をつけた木のほかに、「命の木」というものも植えられていました。この命の木からなる実を食べると神に等しい永遠の命を得られるとされ、それを望まぬ神様が善悪の知識をつけたアダムとイヴをエデンの園から追放したとされています。
おわりに
現代社会は男女平等が唱えられ、女性が社会進出しています。
社会に望まれてそのような環境になったのだと思いますが、
旧約聖書の観点から見ると、男性は変わらず労働のみで、女性は妊娠・出産時の苦しみに加えて労働が増えました。
旧約聖書的には女性の方が罪が多くなり、ある意味不平等な感じもしなくもないですね。
アダムとイヴの子孫に「ノア」という人物がいますが、この「ノア」についても有名なストーリーがありますので、もしよろしければそちらの記事もご覧いただければと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。