バレンタインデーの始まり
日本でメジャーイベントとなっているハロウィンやクリスマスですが、あと一つ大きなイベントがあります。
それは、バレンタインデーです。
今回は、このバレンタインデーの起源についてのお話となります。
始まりはローマ時代の女神の日
ローマでは、2月14日はユーノーという祝日でした。このユーノーというのは女神のことで、結婚や出産を司り女性の守護神ともされていました。
ちなみにユーノーはギリシャ神話に出てくるゼウスの妻ヘラと同一視されています。
また、ユーノーは6月の女神ともされていてユーノーはラテン語で「Juno」と書きます。英語で6月は「June」です。
つまりジューン・ブライドは6月に結婚することで結婚を司る女神ユーノーの加護を受けたいという気持ちが込められています。
今回はバレンタインデーに関するお話ですが、この時点ではまだその面影もありません。今のバレンタインデーにつながる出来事は、聖ヴァレンティヌスというキリスト教の司祭が登場してからとなります。
聖ヴァレンティヌス
西暦200年中ごろのローマ帝国では愛する人を故郷に残した状態で兵士が戦場に行くと集中できず士気が下がるとされ、兵士の婚姻が禁止されていました。
これに異を唱えたのがキリスト教の司祭、聖ヴァレンティヌスでした。彼は、婚姻ができない兵士たちのために内緒で結婚式を挙げていましたが、これをローマ皇帝に知られ止めるように命令されました。
しかし聖ヴァレンティヌスはその命令を無視し結婚式を行っていたため、最終的に聖ヴァレンティヌスは処刑されます。それが2月14日でした。
そして聖ヴァレンティヌスの命日である2月14日を恋人たちの日とするようになったのが今のバレンタインデーの始まりとなります。
日本のバレンタインデー
日本でのバレンタインデーは、1950年代に来日した外国人によって普及活動が行われましたが、日本に定着したのは1970年代の頃となります。
「女性が想っている男性にチョコレートを贈る」というのも日本独自のものでチョコレートを贈るのも商売戦略の一つから始まったものです(ちなみにホワイトデーも完全に日本独自のものです)。
贈る理由も現在ではたくさんあり、
・恋人ではないが友人として贈る「義理チョコ」
・女性同士で贈り合う「友チョコ」
・男性から女性に贈る「逆チョコ」
・男性から男性に贈る「強敵(とも)チョコ」
があります(強敵チョコは最近知りましたが、字面はカッコいい!)。
おわりに
キリスト教の司祭の命日を起源としたバレンタインデーですが、現在でも多少形は変わっても恋人たちの日として続いています。
日本ではキリスト教が根付いた環境ではないので商売戦略の一つとしてしか大々的に表面に出てきませんが、根底にあるのは「想いを伝える日」です。
男女関係なくまたどんな関係性であれ、大切な人に普段伝えられない想いを伝えてもいい日として特別な日にするのはいかがでしょうか。
ここまでお読みいただきありがとうございました。