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最強最悪の親子ゲンカ~ギリシャ神話~

前回までギリシャ神話に出てくる人間に関わるお話でしたが、今回から神々同士のお話となります。

最後までお付き合いいただければ幸いです。

 

子供に嫉妬したパパ

ギリシャ神話の神々の中で、第2世代の王権を握っていたクロノスですが、

いずれ子供たちに王権を奪われると予言され、これを恐れたクロノスは自分の子供であるポセイドンやハデスらを飲み込んでしまいます

妻であるレアはこれに怒り、生まれたばかりのゼウスを隠し、代わりに石を産着で包みこれをクロノスに飲ませます。

母のおかげで難を逃れたゼウスが成年すると父クロノスに反旗を翻し、ここに世界を崩壊させるほどの親子ゲンカが始まります。

 

反抗期を超えたレベルの親子ゲンカ

まず、父クロノスが飲み込んだゼウスの兄姉、ポセイドン・ハデス・ヘラ・デメテル・ヘスティアを吐き出させます。

兄弟姉妹(オリュンポスの神々)が揃ったところで、

オリュンポスの神々 VS 父クロノスと巨神族ティターンの戦いが始まり、

これをティタノマキア(ティターンの戦争)と呼びます。

この戦争は世界を巻き込むほどの規模となり、終結まで10年ほどの期間がかかりました。

これは神々が不死であるため長引いたことによるものでした。

 

お互いに倒すことのできない戦いを打破するために、ゼウスは百手巨人ヘカトンケイルとキュクロープス(サイクロプス)を味方につけ、ここから形勢が傾きます。

 

ヘカトンケイル・キュクロープスはゲームの敵キャラとしても聞いたことがある方もいると思いますが、この2人はゼウス達に武器を献上します。

ゼウスには雷霆(雷)、

ポセイドンには三叉の矛(トライデント)

ハデスには姿を見せなくする隠れ帽

ポセイドンの三叉の矛で地球を凄まじく揺らし、ハデスは姿を隠し敵の武器を奪い、味方につけたヘカトンケイルはそのたくさんの手で石を一気に投げつけます。

ここで一際目立ったのがゼウスの雷霆(らいてい)です。この雷霆は圧倒的な威力を持ち、地球どころかあらゆるものを焼き尽くし今まで世界を支配していた混沌(カオス)すら消し去ってしまいます。

 

世代交代

この猛攻を受けたクロノス勢は一気に追い込まれ、決して出ることのできないタルタロス(奈落)へと送られ、ここに最強最悪の親子ゲンカは幕を閉じます。

そしてこの戦いで中心となったゼウス・ポセイドン・ハデスが第3世代の重要な役割を担っていくことになります。

 

次回はこの世代の神々「ハデス」についてのお話となります。

 

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ここまでお読みいただきありがとうございました。