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ケンカ好きな海の神様~ギリシャ神話~

前回は、ゼウス世代の冥界の神ハデスについてのお話でしたが、

今回は同じ世代から、「海の神ポセイドン」についてのお話となります。

 

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ゼウスに次ぐ強さを持つポセイドンは海と地震を司る神です。

父クロノスとの戦い(ティターンの戦い)の時にキュクロープスから贈られた三叉の矛(トライデント)を最大の武器としています

ポセイドンは巨人族との戦い(ギガントマキア)やトロイア戦争などいろいろな所に登場し、粗野で狂暴性格として語られる神とされています。

大地を引き裂くほどの凄まじさに、冥界が地上に出てしまうのではないかとハデスが心配するほどの強さがありました。

 

ケンカ好きで女好きな海の神

ポセイドンの正妻はアムピトリテといい、他にも愛人が多数存在していたとされています。

アムピトリテという名は「第三を取り巻くもの」を意味し、すなわち海を指します。当初、アムピトリテはポセイドンの求婚を拒否していましたが、「いるか」をプレゼントされ結婚に承諾しました。

そしてこの結婚を機にポセイドンが大地だけでなく海をも司ることになり、海の神として名を馳せることになります。

 

また、数いる愛人の中で有名なのは「メドゥーサ」です。

メドゥーサは黒髪の美しい女性でポセイドンが惚れ込むほどでした。2人はあろうことか「戦略の女神アナ」の神殿で浮気し、アテナを怒り狂わせました。しかし、ポセイドンは上位の神であったため罰することができず、代わりにメドゥーサに罰を与えます。

罰を与えられた後のメドゥーサの姿が有名になっていますが、美しい黒髪をヘビに変えられ、見る者を石化してしまう怪物とされました

のちにメドゥーサは首を取られアテナの盾に取り付けられ、後世魔除けとしても盾に絵が描かれるようになりました。

ちなみにこのメドゥーサの首が取られた時に、その傷口からポセイドンとの子が生まれます。それがペーガソス(ペガサス)クリュサオル(黄金の剣を持てる者)です。

 

人間との関係

ポセイドンはその荒ぶる性格から自然災害や巨大な怪物を使い、しばしば傲慢な人間を裁きます。しかし、特定の人間を裁くのではなく、その人間を含んだ集団単位で裁くため規模も大きなものとなります。

津波や地震といったものが多数の人間を巻き込むことからそうされていたのかもしれません、、、

 

次回はこの世代を1つ先に進み、ゼウスとヘラの子供である「ヘパイストス」にまつわるストーリーとなります。

よろしければそちらの記事もご覧ください。

 

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ここまでお読みいただきありがとうございました。